30年前の記憶を辿りながら、野生ランを探す

まさかの・・・

                

(第1回)03月

衝撃のオープニング

記念すべき野生ラン捜索一日目。しかし、あいにくの雨となってしまい、合羽を着てのミッション。 調子に乗って、ビデオでオープニングシーンも撮影してもらいました。
時期的にはシュンランが咲いている頃です。30年前は雑木林にゴロゴロ生えている感じでしたので、 mitsuさんと共に一番手軽に行ける雑木林へと向かいました。この山にはシュンラン、ミヤマウズラ、ヒトツボクロ が自生していました。いずれも私が入手難易度レベル2~4に設定した、比較的発見が容易な野生ランです。

途中に神社があり、ここの御神木にヨウラクラン(レベル6)が着生していたので(もちろん30年以上前)、ここもチェック。 しかし、御神木がなくなっていました。「切っちゃったの!?」辺りの木もすべてチェック(mitsuさんは必死で木を見上げる私を奇異なものを 見る目で見ていました)。
mitsuさんはデビュー戦でしたので、写真でイメージを膨らませてもらい、探してもらいました。 うまくすれば5分もかからず発見できると本気で思っていましたので、「5分、5分」などと言いながら、探索です。 しかし、いくら探せど、シュンランのシの字も見当たりません。

「確かにあったはずだけどなあ。。。」
しかし、私はあせっていませんでした。もっと激熱なエリアを知っていたからです。
「移動しましょう!」
早々に見切りをつけ、もっと、確実に大量に生えていたエリアに向かいました。

この頃、雨はやんでいました。しかし、シュンランどころかミヤマウズラも見つかりません。さらに松の木が混ざっているこのエリアはヒトツボクロ も比較的多く見られていたエリアであり、必ず見つかると思っていました。しかし・・・。

いくら探しても生えている気配が感じられないというか・・。 とても人の手による乱獲などではなく、もっと別の理由なのでは・・・?林の様子も以前とは雰囲気も変わり、 この時期にしては、草が少ない感じです。しかも、松の木は何本か枯れていました。そのような場所では日が強く当たる為、 野原のようになっていました。元々ある野原ならば、カキランでも生えていそうですが、ここ30年くらいで野原になっても たぶん、生えないと思います。アシッドレインのせい?

それとも、私のランを見つける感性がゼロになったのでしょうか? まさか視力が2.0→0.2になってしまって見つけられないだけとか? ここになければどこにいってもない・・・と思う・・・。何でだろう? 生態系が30年という月日によって大きく変わってしまったのでしょうか?
鉄壁のエリアだと思っていただけに、絶望的な気持ちになってきました。mitsuさんとの会話も途絶え始め、気まずい状態へ・・・。 かなりの時間を費やしましたが、ノットコンプリート・・・。 mitsuさんに相談。
「この企画、やめますか・・・何も見つからないんじゃ・・・」

この後、うちの母親(プチ山野草愛好家)に報告したところ、
「あるわけないよ~、鹿がみ~んな喰っちまうからないよ~」

さらに、現在でも営業を続ける山野草屋を偶然見つけたmitsuさんが店主のおじさんにシュンラン探したけどなかった・これからコクランを探しに行く旨を伝えると、 「シュンラン?コクラン?今ないよ~」と言われたらしい。

うちの母親とこの店主の言い分が正しければ、30年前と比べると何倍にも増えてしまった鹿が食べてしまうというのは ほぼ間違いないと思います。実際、森の中の草が異常に少なく感じるので。しかもシュンランの花は人間でも食べられるので 、おいしい部類かもしれません。まあ、昔からウサギが葉を食べてましたけど、枯らしたり、全部食べたりはしてませんでした。 しかし、ミヤマウズラやヒトツボクロまで見当たらないので、やはり食べてしまうのでしょうか?

それではシュンランなどの野生ランは絶滅してしまったのでしょうか?

否!必ずどこかに生えているはず。 見つけたら、このおやじのところにコンプリートした写真を見せびらかしに行ってやる!(子供か!) しかし、気持ちは萎えてしまいました。レベル2が見つからないんじゃ、コクランなんてまだあるのかな・・・・。