子供の頃の記憶を辿りながら、千葉県の野生ランを探す

ナギラン

                

(第15回)07月

ついにナギラン発見!
7月になると、ナギランが開花する季節です。いつもチェックはしているのですが、なかなか見つからないランです。 私は2株だけ別々のエリアで見つけた事があるのですが、単体で存在するのみで、自生地と呼べるものではありませんでした。 もちろん、その森へも行ってみたのですが、全くありませんでした。

しかし、私が子供の頃に初めて見つけた時、近所のおじさんが大変驚き、自生していた場所を教えました。 すると、そのおじさんは、その近郊の山々でナギラン探しに明け暮れて、庭で数百本単位で栽培していました。 もう一人、やはり、かなりの数のナギランを育てている人がいて、私がどこでそんなに採ったのか聞くと、 ○○方面の山々にある。しかし、気をつけなければならない事があり、必ず「南向きの山にたくさんあるんだよ」と 、二人のおじさんとも同じ事を言っていたのを、子供心に「暖かい所にあるんだな」と思って聞いていました。 ですから、山に入ると、とにかく南向きならとりあえずナギランを探す事にしていました。

mitsuさんにクワガタを頂く事になり、ついでに 今回は、より暖かいエリアの更に南向きをチェックしていこうと、ナギラン探索に出かけました。

何箇所か車で回って入山できそうか、ナギランはありそうなエリアかチャックしていきました。 すると、近くに沢がある少し暗い雰囲気の森が目に留まり、沢に降りて森を見れそうか車から降りました。
森までは沢を渡った向こう側まで行かなければならず、なさそうならわざわざ行きたくない場所です。
とりあえず、アワチドリ探索で活躍した2000円の双眼鏡で道路から30mほど離れた森の中をチェックしてみました。 すると、雑草の中に白っぽいような、緑色っぽいような、花のようなものを確認。そして近くに数枚の葉っぱが・・・。
これはまだ遠くてわかりませんが、心臓がバクバクしてきたので、私のセンサーが反応しています。
mitsuさんには違ったら恥ずかしいので、「エビネみたいのがあったので、確認してきます」と森の中に入って行きました。 すると、何やらおかしいと感じたmitsuさんもついてきました。すると、その野草を確認する前に、ナギランの葉が目に飛び込んで きました。「ナギランだー!!」

プチ群生していて、十数本まとまって自生していました。いつかは見つかるとは思っていましたが、なかなか大変でした。





今回の成果(コンプリート)
ナギラン