子供の頃の記憶を辿りながら、千葉県の野生ランを探す

アキザキヤツシロラン探索

                

(第47回)10月

アキザキヤツシロランか!?

今回はアキザキヤツシロラン探索に出掛けました。早くしないと花が終わってしまい、クロヤツシロランと判別が難しくなってしまいます。
アキザキヤツシロランは、探索するエリアが限定的(孟宗竹林)なので、クロヤツシロランより見つけやすいのではと思いました。 ただ、孟宗竹林は人里(誰かの所有物)に多いので、気をつけなければいけません。
とりあえず、家からすぐ近くの林道沿いにある竹林に行ってみました。
とても暗く、ランとは程遠い場所に思えましたが、すぐに何やら発見!

咲いた跡みたいです。
さらに発見!

もう種子になっていました。遅かったみたいです。
もう一株見つけましたが、やはり結実(種子)状態なっていました。判別不能...残念です。
ですが、近所のちょっとした竹林にも生えている事が判明したので、竹林なら割と簡単に見つけられるかもしれないと思いました。
探索2日目
私の家は竹林を持っていません。ですから竹林を持っている同僚にお願いして、竹林探索の許可を頂きました。
私の家の近くの竹林よりも気温が低いエリアですので、あればまだ咲いている個体があるかもしれないと期待しました。
畑や田んぼに囲まれた竹林で、そんなに広い竹林ではありませんでしたが、探索してみました。
20分ほど探すと、またもや結実状態....。


こんな大株も


びょ~んと伸びてる個体も


あっ!!咲いている!?いや、惜しい...


そして遂に!!発見!!






あれ?でもこれ、クロヤツシロランみたいです...残念...。
単純に竹林はアキザキヤツシロラン、それ以外はクロヤツシロランだと思ったのですが、クロ・・は、竹林にも 生えるそうで、アキザキ・・と混生している事もあるとか。
ただ、これがクロ・・だとしても結実したものが全部クロ・・だとは言い切れません。
一応、結実状態でも判別方法があり、アキ・・の結実は色がクロ・・よりも薄く灰色っぽい事が多く(クロ・・は名のとおりクロっぽい)、 花の茎間が近いものがクロ・・、離れているものがアキ・・の可能性が高いそうです。ただ、この方法を掲載している方も、 絶対ではないとの事。
今回の探索では、竹林を4箇所回ってその内2箇所に自生を確認しました。
さらにmitsuさんと南方の竹林を探索し、3箇所回って2箇所の自生を確認出来ましたが、 すでに結実状態でした。来年まで持ち越しです。
発見場所に共通しているのは、
①薄暗い
②竹の密度が濃い(他の樹木があまりない純粋な竹林)
③単に葉っぱが落ちているエリアよりも、竹が腐って倒れているような所
④ある程度の湿り気がある(薄暗ければまあ、湿っぽいですが)
7箇所探索して4箇所ヒットしたので、結構あるかもしれません。
竹林を持っている、もしくは知り合いが持っていて、興味がある方は種子が伸びている今がチャンスです。
是非、探してみて下さい(そんな人いないか~)。


今回の成果(コンプリート)
アキザキヤツシロランの可能性少しあり