子供の頃の記憶を辿りながら、千葉県の野生ランを探す

ついに悲願、カキラン発見か!?

                

(第54回)05月

ついに悲願、カキラン発見か!?

サイハイランの開花時期です。かなり明るいところで珍しいのですが、サイハイランが咲いていました。


キンランの季節(開花)は終わりに近づいています。ざっと近くにあるキンランを数えると、15本ほど生えていました。




このエリアは伐採して明るくなった雑木林です。こんな所にキンランは好んで生えると思われます。
キンランはコナラなどの共生菌に依存して生えていると言われています。
私は研究者でもなんでもないので、偉そうな事は言えませんが、キンランは巷で言われているほど、共生菌の 影響は少ないと思います。もしくは近年、そのような個体が増えてきてるのかもしれません。
結構どこでも生えていますし、実際育てている人もいます。
それに比べてギンランはかなり影響を受けていると感じます。

ちょっとした土手に目をやると、何やら怪しげな個体が目に飛び込んできました。


茎の下部が紫色なので、ユリ科の植物かと思いましたが、ユリはこの時期、花こそ咲かないものの、葉が完全に広がって 茎が長く伸びているものがほとんどです。
もしかしてカキラン!?
カキランもすべての個体ではないのですが、ほとんどのカキランの茎は紫色だったと思います。 カキランは他の地域では湿地などに生えているらしいのですが、私がかつて見た自生地は、空き地のような所で、日当たりが良く、 ススキが生えているような所でした。
確かに日当たりが良く、ススキも近くにあるのですが、1本しかなく、花を持つほど立派な個体ではなさそうです。
数年経っても咲くかわからないほど、小さな個体です。親が近くにあっても不思議ではないのですが...。
先日のコアツモリソウかもしれないヒメフタバランは5%くらいの可能性でしたが、見れば見るほど、 これはカキランかもしれません。
花が咲かないと断定は出来ませんが、私の野生ランセンサーは80%カキランと 判断しています。
しかし、これがカキランだとしても、何年も開花を待っているわけにはいきませんので、今後も探索を続けたいと思います。
綺麗な色のマルガタゴミムシの仲間がいたので、撮ってみましたが、ピンボケ...


今回の成果(コンプリート)
カキランの可能性大(保留)