30年前の記憶を辿りながら、野生ランを探す

クモキリソウ・アケボノシュスラン

                

(第8回)05月

深山へ
前回の探索で、最後のシュスラン属、アケボノシュスランを見つける事ができませんでした。
今回は、なんとしてもアケボノシュスランを見つけたいです。

前回の沢よりも奥の沢を捜索することにしました。mitsuさんも一緒です。
現場の沢の途中で待ち合わせる事にしたのですが、林道の脇に車を停めて何やら見ている mitsuさんを見つけました。シランが群生している場所を見つけて撮影していました。
私の知っている場所と違って、手で触れられるほどの場所を見つけていました。さすがです。かなりセンサー が発達してきた感じです。

そのちょっとした土手のような所で、花はまだないのですが、多分(9割くらい)ネジバナと思われる 個体を見つけました。
芝を植えてあるような、乾燥した平地の場所に多く見られるのですが、なぜか、ジメジメとした岩盤に生える ネジバナがあります。私は勝手に種類が違うか、少なくとも変種かと思っていたのですが、 そのような記述は探しても見つかりませんでした。葉も少し違うような気がしていたのですが、自生している 環境が違うだけなのかもしれません。花が咲いたらまた来たいと思いますが、他の野草と見誤っている可能性も少し あります。レベル1にしたのに開花していないと、なかなか見つけられないものです。根をみればわかるのですが、 今回はたぶんネジバナだと思うので、確認しませんでした。


ナツエビネ

takaが「花の時期が違うネジバナがある」と言っていたので、後日調べてみたのですが、 稀に夏の終わりから秋にかけて咲く、「アキネジバナ」というのがあるらしい記述を見つけました。 花茎が立ち上がるのを楽しみにしたいと思います。
by mitsu



車で移動中にmitsuさんが、「この辺、湿った草原みたいになってるので、カキランあるんじゃない?」と。
確かに可能性は十分あります。急遽、雑木林が絡む田んぼの跡のような所を捜索しました。
残念ながらカキランはありませんでしたが、雑木林の中でミヤマウズラを数本見ることが出来ました。
ちなみにmitsuさんは、このミヤマウズラの葉の模様がたまらないらしく、「なんでレベル2なんだよ」
と抗議してきます。あくまでも発見難易度ですから!
松もあるので、ヒトツボクロもありそうです。レベル4にしたのに、未だ発見できていないランです。
開花時期までになんとかしなければ・・・。
しかし、いくら探してもオオバノトンボソウくらいしか見つかりません。

ナツエビネ

また何か見つけましたが、どうせオオバだろうと近づくと、クモキリソウでした!この日、一つ目のコンプリート!! 葉を何かに食べられて半分くらいになっていますが、間違いありません。つぼみが付いているので 、もうじき開花です。
更にもう一本発見!こちらは綺麗な状態でした。
もう少し暗い場所にあると思ったのですが、結構明るい雑木林に生えていました。 こんな所でクモキリソウが見つかるなんて、かなりラッキーです。mitsuさんの一言がなかったら・・・。 花が咲いたら撮影に来たいと思います。


昼食を済ませてから、沢の奥へ向かいました。前回よりかなり奥です。
すると、本流筋ではないと思っていた、ヒメフタバランをmitsuさんが発見!すばらしい!
とても大きな個体でした。しかもプチ群生です。何よりも凄いと思ったのは、この大きな個体を見つける前に、とても小さい子株を 発見したことです。これは・・・かなり感度が上がってきたようです。


ナツエビネ

この本筋の沢はかなり期待できそうです。そのまま進むと、いかにもシュスラン属が自生しているであろう、湿った緩やかな岩盤 が出てきました。ゆっくり見渡すと、目的のラン、アケボノシュスランをついに発見しました! 一箇所に数本だけ自生していました。30年前にみたような大群生ではありませんでしたが、前回コンプリートできなかったので、 ほっとしました。必ず30年前に見た場所を突き止めて、撮影したいです。



更に進んでみましたが、コクランやベニシュスラン、夏エビネを見ただけでした。
これで深山系はほぼ完了ですが、着生ランの多くは、深山に存在しています。毎回生えていそうな木や岩盤をチェックしていますが、 更に奥に行かないとなさそうです。いつ行くか?次でしょ!



キンラン

今回の成果(コンプリート)
クモキリソウ
アケボノシュスラン
ネジバネ(開花まで保留)
コンプリート済み(再発見)
シラン
ヒメフタバラン
コクラン
ミヤマウズラ
夏エビネ

※野生ラン以外の勝手に気に入っている山野草(発見・再発見)
イワタバコ
ショウジョウバカマ