子供の頃の記憶を辿りながら、千葉県の野生ランを探す

ムカゴサイシン発見!!ナギラン開花

                

(第73回)07月

ムカゴサイシン発見!!ナギラン開花


今回の探索は、mitsuさんとこの時期に開花するヒメノヤガラという、 菌従属系の野生ランが千葉県内にも自生しているらしいので、探索に出掛けました。
ネット情報によると、スギ林や、スギにヒノキが混生するエリアに生えるとの事なので、 雲を掴むような感じですが、かつてコアツモリソウが自生していた森に湿った感じの薄暗いスギ林が何箇所か あったので、そこでとりあえず探してみることにしました。
開花していれば、写真で見る限り、比較的目立つランなので、あれば見逃すことはなさそうなランだと思われますが、 子供の頃も見たことがないので、そんなに簡単には自生しているエリアに行き着けないと思っていました。
ですので、ノットコンプリートとなる可能性が高く、せっかくプチ遠出してきたので、ちょっと早いとは思いましたが、ナギランが開花していれば、そちらを押さえておきたいと思い、まず、 ナギランの自生地へ向かいました。
なんとか咲いていました!


毎年見ても飽きないランです!


昼飯を食べてから、スギ林へ向かいました。
まず、山を登る手前のスギ林を探索。ここはヒメフタバランが、かなりまとまった数で自生しているのですが、 何かに食べられてしまったらしく、一本も見当たりません。
次に山を登り、反対側の川沿いにあるスギ林へ向かいました。ここは山深く、人がほとんど足を踏み入れないエリアです。
mitsuさんは途中で具合が悪くなり、私だけ山を下ってスギ林へ向かいました。 あまり待たせてはいけないので、ざっと辺りを探してみましたが、ヒメノヤガラらしき植物は見当たりませんでした。
諦めて僅かに残った獣道のような林道を上がろうとすると、何やら黄緑の植物を見つけました。


山芋の仲間でこんな色の葉っぱをよく見掛けますが、葉の形、光沢が違います!
何といっても茎が山芋の仲間は細いのですが、これはヒメフタバランの茎のような太さがあります。
葉っぱの形が変なのでちょっと分かりづらいですが、探していたムカゴサイシンだと思われます!!
ムカゴサイシンは5月の終わり頃から6月の中旬に掛けて開花し、花が終わると5角形に近い葉っぱが一枚だけ出てくるという不思議な野生ランです。
私は子供の頃、こんな野生ランが千葉県にあるとは知りませんでした。もちろん、見たことも探した事もありませんでした。
かつて自生していたコアツモリソウが見当たらないので、ムカゴサイシンも獣による食害に遭っていると想定され、現在探索するのはかなり困難であろうと認識していましたが、見つかってラッキーです!
千葉県レッドデータブックでは2007年に初めて発見されたとなっていますが、ネットの中では30年以上前と、10年ほど前に見つけた人が二人確認できるだけの 超レアな野生ランです。
しかも、千葉県内で開花撮影した人は、24年ほど前に一人しか見当たりません。
近くをかなり探してみたのですが、どうしてもこの一本しか見当たりませんでした。
ヒメノヤガラは見つかりませんでしたが(来年のお楽しみです)、思わぬ収穫がありました!
来年開花した姿を撮影したいですが、ヒメフタバランですらすべて食べられてしまうので、来年も生えるかどうか不安ですが...。




今回の成果(コンプリート)
ムカゴサイシン新発見!!