子供の頃の記憶を辿りながら、千葉県の野生ランを探す

カシノキラン開花、ヒメノヤガラ開花

                

(第76回)08月

カシノキラン開花、ヒメノヤガラ開花


全国3万人?の野生ラン愛好家の皆さん、ご無沙汰です!!
もしかして、この世にもういないのでは?と思った方もおられると思いますが、生きてます!
本業?のパチ○ロの方がエンジン掛かってしまいまして、更新を楽しみにしていた方々には大変申し訳ありませんでした。
ただ、3年間で、個人の力としては南房総に自生する野生ランの95%をコンプリート出来たと思うので、ある程度満足してしまい、 探索エナジーが薄れている事も事実です...。
もちろん、今年も何度か探索に出掛けたのですが、残っているのは、それらしい個体を見つけたのですが、開花することなく消滅してしまったカキラン(一応コンプリート)、幻となりつつあるコアツモリソウ、見たことはありませんが、あるらしいナヨテンマなど、 もう、個人の力ではミラクルがない限り発見は難しい野生ランばかりです。

とりあえず、開花撮影を終えていないカシノキラン、ヒメノヤガラの開花時期だと思うので、台風接近の間隙をついて、久々に出撃してみました。
カシノキランは開花時期がよくわからず昨年もスルーしてしまったのですが、他の方のブログ等で調べて8月の初旬くらいみたいなので、行ってみました。
すると、見事に咲いていました!3mくらいまでしか近づけないので、300ミリで撮影しました。




カシノキランは、私はこの場所しか自生場所を見つけていませんが、ここ数年で多くの方が自生を確認してるみたいで、ホントかどうか 分かりませんが、遂に最新レッドデータブックから「絶滅」の表記が消えるという情報をネットから入手しました。

カシノキランの自生地から近いので、昨年秋に見つけたヒメノヤガラと思われる個体の自生場所に向かいました。
ネット情報では、杉林などに生えるという情報が多かったのですが、私の見つけた自生場所は沢沿いです。
アケボノシュスランや、シュスランが自生するような沢の脇の斜面でした。
しかも、開花時期が7月から8月との情報だったのですが、種子の状態から、9月頃開花したのではないかと推測していました。
道なき山の斜面を沢まで降りて自生場所に着くと、全く見当たりません。
やはり、ここのヒメノヤガラはまだなのか、それとも今年は生えてこない来ないのか?
よーく目を凝らして見ると、何やらキノコみたいなものが...。


まさかこれが生えたてのヒメノヤガラ?
やっぱりまだ早かったのかな...。
ここまで来るのに運動不足で結構しんどいので、開花撮影はまた来年かな...。
この時期咲くというオオハクウンランでもないか探しながら帰ろうと沢を登っていると、何度か分岐していたので、気を付けていたつもりが、 もと来た沢が分からなくなり、迷子に...(よくなります)。
すぐ帰ってくるつもりだったので、電波がなくても電源が入っているだけで使える、 GPSアプリが入っているスマホを車内に置いてきたし、万事休す!
迷った時は沢を下り続けるか、登り続けると決めているので、今回は登る事に。
すると、結構焦っていて周りを気にしていなかったのですが、うす暗い沢にオレンジ色に輝くものを発見!!


開花してから、かなり経っている感じで残念ですが、ヒメノヤガラ発見です!


更にもっと大きな個体発見!こちらも開花してからかなり経過していました。
どうやら同じエリアでも、開花時期にかなりバラつきがあるみたいです。


ここからは何度か探索に行った時のおまけ
久々に立ち寄ったイワヒバの自生地





葉の模様がちょっと違うミヤマウズラ


葉が細いミヤマウズラ


こちらは ノーマルミヤマウズラ


最後に、今年初の新たな自生地でのヒトツボクロ発見! 一見、カンアオイに見えますが、間違いなく、ヒトツボクロです!




今回の成果(コンプリート)
なし