子供の頃の記憶を辿りながら、千葉県の野生ランを探す

シュスラン開花、アケボノシュスラン開花

                

(第77回)10月

シュスラン開花、アケボノシュスラン開花


掲載するのが遅れましたが、mitsuさん、sinちゃんとシュスランとアケボノシュスランを見に行ったので、掲載します。
シュスランはもうほとんど終わっていました。


アケボノシュスランは昨年、自生地に行くのが遅すぎたので、今回は早めに行ったつもりでしたが、今度は早すぎたのか、まだ咲いていない個体が目立ちました。 ただ、今年は当たり年みたいで、多くの蕾を確認することが出来ました。











昨年の事ですが、シュスラン撮影場所の近くの杉林で、sinちゃんと探索中に(昨年10月15日くらい)、クロヤツシロランの種子状態のもの(枯れる寸前)を数本見つけました。
大きさから言って、ムヨウランとは思えないので(可能性はもちろんありますが)、その時はsinちゃんに「クロヤツでしょ!」と言ったのですが、 今考えてみると、10月の中旬でクロヤツシロランが完全に種子状態になるのかなと...。
通常、9月の終わり頃に咲いて、10月の中旬にはニョキニョキと茎が伸びてきて果実状態なのではないかなと。
しかも、クロヤツシロランは、孟宗竹林か、マテバシイ林床でしか見たことがありません。杉林にも生えるのか?
もしかしたら、杉林にも普通に生えていて、見つけるのが困難なだけかもしれませんが...。
すべてを良い方に仮説を立ててみると、小さい個体のムヨウランの種子状態でない限り(ムヨウランは5月の終わり頃開花するので、ちょうどこの時期、 種子状態になると思われます)、クロヤツシロランの可能性がありますが、10月中旬で完全な種子状態はおかしいのではないか?
すると、幻と言われるナヨテンマの可能性があります。
ナヨテンマは千葉県では、数名の方が発見していて、ネット情報で見る限り、数名の方達は同じ自生地を共有していて、実際には、自生場所はごく僅かな場所に限定されている と思われます。
ですので、さすがに単独で探すのは無理なレベルなのですが、どうやら湿った杉林に生えるらしいので、開花時期である6月の終わり頃には、杉林があると、 とりあえずチェックはしていました。
ナヨテンマであるならば、ちょうどこの時期、枯れているような状態だと思われるので。
確実に判明させるには、来年のナヨテンマ開花時期に直接自生地へ行けばよいのですが、その前に、クロヤツシロランかどうかを10月中旬頃にもう一度行って、 果実状態のもがあるかもしれないので、行こうとは思っているのですが、雨が凄すぎて...。
まあ、おおよそこの手の話は良い方向には向かいませんが、ちょっとだけワクワクしています。

今回の成果(コンプリート)
なし